%txtCalm,JP 音を立てないように{npcc}は歩いている。 ぺら……ぺら……{npcc}は本を読みながら歩いている。 かつん、かつん。{npcc}は杖をつきながら歩いている。 {npcc}は雲を観察している。 べちりと音がして振り返ると、{npcc}が転んでいた。すそを踏んだようだ。 「いい天気だ。悪くない」 「まだ目的地には着かないのか?」 「どこまで歩けばいいんだ……」 「次はどこへ行くんだ?」 「はぐれるなよ、主」 「長閑なのは、いいことだな」 「イツパロトル様。平和とはよいものですね」 「主、主。……呼んでみただけだ。」 「拾い食い?……まぁ、腹が空いてたらやるが、調理された物の方が好きだな」 「雨が降りそうな気が……まぁ、私は天気予報などできんがな」 「この本を見てくれ。……主好みだと思うのだが」 「主、本は好きか?」 %txtAggro,JP ぴくりと肩を震わせると、{npcc}は戦闘態勢に入った。 {npcc}は敵を見つけると、呪文を唱え始めた。 {npcc}は杖を構えた。 {npcc}は三つめの瞳を細めた。敵のようだ。 「敵発見。……仕留めるか?逃がすか?」 「油断するな」 「前を見ろ。主」 「私ひとりでも片付けられそうだ」 「ふむ、手を煩わせても良いだろうか?」 「ふん、出たか」 「やれやれ、仕方ないな」 「客、というやつか」{npcc}はにやりと笑った。 %txtDead,JP あなたの視界に、{nptc}の着ていたローブの切れ端だけが映った。 あなたの視界には肉の塊があるだけで{nptc}はどこにもいない。 からんと杖が落ちる音がして振り向くと、{nptc}の姿はなく肉片が落ちているだけだった。 「くぅ……悪い」 「……待ってるよ。後で……連れ戻してくれ」 「力及ばず、か……悔しいなぁ……」 「しくじった、か……」 「主!気をつけ……っ」 「逃げろ、かなわっ……」 「態勢をたてなおせ!退け!私が注意を引く!」あなたの後ろで、何かが破裂する音がした……。 「私が犠牲になって、主を護れるなら……!」 「……あ、れ?」 「うぁああああああああ?!」 「イツ……パロトル、さま……あるじを……まも……」 「イツパロトル様の御加護が、主にありますように……」 「ぁ……」小さな声がして振り向くと、そこにいたはずの{nptc}の姿はなかった。 「私が死んだら、主が……」 「…………!!!」 「つよ、い……いや、私、がよわ、いの、か……」 「死にたくない、死ねない……私にはまだ、やること、が……」 %txtKilled,JP ぶん、と一回杖を振ると、{npcc}はあなたを見て不敵に笑った。 {npcc}は三つめの瞳を閉じた。脅威は去ったようだ。 「終わったぞ」 「疲れたな」 「主、返り血がついてるぞ。拭いてやろう」 「余裕だ、余裕」 「苦戦なぞしとらん」 「うん?今の奴が何か落としたか?」 「無事か、主」 「私を庇うな。私が、主を護るんだ」 「ふん」 {npcc}の魔法に射抜かれた敵は息絶えた。 「雑魚が。力量もわからんのか」 「落ち着く間もないな」 「怪我はないだろうな?……私は治してやれんから、無傷でいてくれ」 「全く……邪魔者としか言えんな」 %txtWelcome,JP 「おかえり。遅かったな」 「留守番はやることがない分、読書が捗っていいな」 「次は私も連れて行け」 「食事は済んでいるか?」 「……ここにいたら、主を護れん」 「私の分のついででいいなら、紅茶でも淹れようか」 %txtDialog,JP {nptc}は歩きながらうとうとしている。器用なことだ。 {nptc}はあなたを見ている。凝視している。 「なんだ?」 「用があるなら、話せ」 「?」 「……眠い」 「果物が食べたいな。シャーベットやクレープなどがいい。   ……欲を言うなら、やはりパフェかな」 「遊んでほしいのか。ほれ、何をする?」 「……ほぅ。マレイロンは意思が上がるのか……。今度食わせてくれ」読んでいた本から顔を上げて、{nptc}はあなたに言った。 「魔法がたまに失敗する理由?魔法だけに集中できなくてな。  つい主のことを考えすぎる。……くくく、顔が赤いぞ?」 「私の読書を邪魔するほどの用事でもあるのか?……冗談だ。  さて、何のようだ?」笑いながら言われてしまった。 「ほぅ……ほぅほぅほぅ」梟にでもなったのかとあなたが突っ込むと、{nptc}に読んでいた本の表紙を見せられた。これはあなたの日記だ! 「{npcc}。……ああ、呼んでみただけだ」 「{aka}……名は知らなかったが、そういう異名の信者がいるとは聞いていた。まさか私の主になるとは思っていなかったがな」 %txtNight,JP 「可愛がってほしくてやってるのか?これは据え膳というやつなのか…?」 「据え膳食わぬはなんとやら…しかし主に邪念はなし、と……くっ」 「ほれ、人肌恋しいなら抱きしめて寝てやる」 「私を抱き枕にするのか?それとも、私に抱き枕にされるのか?」 %txtInsult,JP %txtInsult2,JP 「……このマゾヒストが」 「新しいプレイか……私がサディズムに目覚めたらどうしてくれる」 「新しいプレイか……私がサディズムに目覚めたらどうしてくれる」あなたは既にサドだろと突っ込みたくなった。 「……(背筋にぞくりとくる、なんて……言えない……)」 「これが『御褒美』になるのか。ずいぶんとまぁ、イイ趣味をしていることだ」 「……鞭より、紐で縛ってやろうか?」 「……もっとねだるようなら、木馬でも用意してやろうか」 「叩かれるだけでは物足りないんじゃないか?」 「叩かれるだけでは物足りないんじゃないか?……主は変態だからな」 %txtKiss,JP 「……頬か。私としては口でもかまわないのだが」 「……額か。唇でもいいぞ?」 「……頬か、残念だな。口にしないのか」 「……ん」 「マナの分譲だなんて堅いことは言うな。私は嬉しいぞ?」 「スキンシップの一環として、頻度を増やすことを要求する」 「…………」何かを思いついたような顔をした{nptc}は、あなたの唇を舐めた。「お返しだ」 %txtChoco,JP 「もちろん用意はしてあったが……ねだってもらえるとは思ってなかったな」 にやりと笑って、{nptc}は包みを取り出した。 「本命チョコか義理チョコかは、自分で判断しろ。だが、普段の私の態度を見ていて、わからんとは言わせんぞ?」 「味の自信は無いが……まぁ、いいだろう。料理は愛情だとか言うらしいしな」 %txtDiscipline,JP 「……わかった」 「……了解した」 「拾い物禁止か。……ま、食べ物を手渡しでくれるというならむしろありがたいな」 「痛いぞ。叩かずともわかる」 「……命令はわかるが……叩き返すぞ?わざわざ鞭を振られんでもわかる」 「……流石に、鞭は納得がいかん」 %txtDiscipline2,JP 「……了解したが、鞭を振り回すのは癖なのか?」 「叩かずともわかるがな。そこまで馬鹿ではないよ」 「……まさか。鞭を持たないと命令ができないとか……あいた」あなたは{nptc}の頭を素手ではたいた。 %txtDisciplineOff,JP 「おや。わかった」 「拾い物OKと。何か変化でもあったかな」 %txtDisciplineEat,JP 「手渡しで食事をくれるなら、むしろ役得だな」 「主の手渡し、美味い料理……拾い食いよりむしろ高待遇だな」 「食事の時間か。丁度腹が減っていたんだ」 「……む?いただきます」 「(もぐもぐ)」 「主の手料理か?既製品より主の手製の方が美味い」 「毎食ハーブ……とまで贅沢なことは言わないが、美味いものが食いたいのは確かだな」 「パン類は本を読みながら食べられるから、楽でいいな。他のものが嫌いというわけではないぞ?」 「麺類は、肉とはまた別の意味での体力がつく。誰が食べてもプラスになる、いい食べ物だ」 「肉料理は精がつく。私は肉体派ではないが、体力がつくのはありがたいな」 「野菜は意思が鍛えられるという……何故かって?それは知らん。成長を待ったり収穫したり、意思がなければ手に入りにくいのが関係あるかもな」 「魚は感覚を養う……だったかな?まぁ、エヘカトル様の供物になるくらいだ。そういうものなんだろう」 「果物は魔力を伸ばす。特に、桜の木の下にあるような肥料を与えられた木の果実は良いそうだ。……嘘だぞ?」 「菓子は魔力と……器用、だったか?を成長させる。まるで甘党は魔法を使えと言わんばかりだな」 「パンは戦士向けの効果だったはずだ。食べやすいが、私に食わせるメリットはそこまでないな」 「何?食べてる物と違う物の薀蓄を話すな?いいだろう、薀蓄語りは私の趣味だ」あなたは明日使えない無駄知識、という言葉を思い出した。 「せめて今食べてる物の薀蓄を話せ?甘いな、ならば何をもらうかわかる前に話し出してやろう」 「魔法使いには果物と菓子と野菜を食わせろ。そう本に書いてあったが、甘党以外にはきつい食生活になりそうだな……」 {npcc}は手を合わせて、いただきます、と言った。育ちがよいのだろうか。 %txtCharge,JP %txtChargeS,JP %txtChargeA,JP %txtKizuna,JP 「主のためなら……私に限界なんてない!」 「主の危機に、立ち上がらない従者などいない」 「私の仕事は、主を護ることだ」 「………………どこのどいつだ。私の主を傷つけたのは。……苦しまずに逝けると思うなよ……?」 %txtNade,JP 「もっと撫でろ。もっとだ」 「存外、心地がいい」 「主の頭を撫でるのは好きだが、撫でられるのも悪くない」 「私は常日頃思う。イチャイチャが足りない。こういう時間をもっと作ろう」 {nptc}は目を細めて心地よさそうにしている。 {nptc}は自分からあなたの手にすり寄っている。 あなたは{nptc}の髪をとかした。{nptc}は大人しくしている。 そのままあなたは{nptc}の頭を撫でるフリをして頬を引っ張った。やたらと伸びたが、{nptc}は笑っている。 %txtSpecial,JP %txtHug,JP 「抱きしめられるのは、嫌いじゃないぞ?」 「ほれ、もっと力をこめてもいいだろう」 「……む」ぎゅー、と{nptc}も抱きしめ返してきた。 「甘えっ子だな」頭を撫でられた。 「…ふふふ。役得だな」 「……ふふふ」 「悪くない」 「癒されるな」 「スキンシップか……もっと頻繁でもかまわないが」 「いらっしゃい、と」 「…このまま眠るのも、いいな」 「……む」{nptc}も抱きしめ返してきた。……と思ったら、尻を撫でられた。あなたはセクハラ厳禁、と{nptc}の頭をはたいた。 %txtMidNight,JP 「添寝くらい、かまわんだろう」 「これくらいで狼狽えるな」 「ベッドを半分よこせ。広いからかまわんだろう?」 「……くぁ」{npcc}はあくびをしている。 「……ふむ。ふかふかだな。抱き枕もある。最高だ」 %endTxt